ε-δ論法,ε-N論法を含めた数学的コンテンツの可視化とアプリケーション開発のブログ

Hello Dream World

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Geogebraを使った数学教育系補助教材の開発について

はじめに

ここ数年教育界で教材のデジタル化が話題になっています。教材のデジタル化を簡単に説明すれば,電子教科書やPowerPointなどを使って授業することです。ここで問題となるのが,この教材をどうやって用意するかです。多くは教科書会社か教師が用意しています。ところが教科書会社のものはまだ数が少なく,自作しようにも教材作成は非常に手間がかかります。また黒板のみでも授業が成立する先生にとっては積極的に使う理由はありません。そこで助教材があつまったサイトがあればいいのではないかと思いました。今回はこのサイトについて考えます。

※僕は元数学教師なので数学についての話に偏ります

 

助教材サイトの構造

大まかなイメージはAppStoreの感じです。開発者(教育者,学生,企業,僕のような元教師のニート)が補助教材を作成して,消費者(教育者)が購入し利用します。似たような事例で

https://www.teacherspayteachers.com

があります。このサイトの詳しい説明はここ(↓)にあるように教育者が個人で使っていた教材を販売して共有するシステムです。

edmaps.co

この仕組みをうまく利用してめっちゃ儲けている先生もいます。

オンラインで授業計画を販売、70万ドルを稼ぐ幼稚園の先生 - THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)

日本と海外の教育の違いを考慮したコンテンツ開発

調べたわけではありませんが,上のサイトにあるように海外では日本ほど教科書や指導案,指導書がないようで,教師自身が多くの負担を負っています。そのような背景があるので指導方法がまるまる使える上のようなサイトが流行っていると思います。ここで問題に対する解決法について主観で整理します。

 海外:授業をしたいが教科書や指導案,指導書が少ない

     =>Teachers Pay Teachersで解決

 日本:ICT教育をしたいが電子教材が少ない

     =>企業が行っているがまだ不十分

     =>Teachers Pay Teachersの真似で解決

日本では企業が電子教材を作っていますが,多くは教科書を一から作っています。日本の教師は黒板+教科書を使った指導に慣れているので,そこまで用意する必要はありません。数学であればイメージしにくい問題や,図形問題を動的に見れれば十分です。つまり電子補助教材に絞ってTeachers Pay Teachersと同じようなことをすればいいと思います(普段の授業にちょい足しです)。

誰がつくるのか?

 誰が作ってもいいですが

普段から授業準備に力を入れている先生

・自社開発が得意でない企業

が主になると思います。特に普段から教材準備に時間を使っている先生は金銭的にゆたかになりますし,より一層スキルも上がっていいと思います。公立での導入は難しいかもしれませんが,私立ならできると思っています(法律上のことはわからないので知っている人がいればコメントください)。

どうやってつくるのか?

一つの手段としてGeoGebraという数学ツールがあります。使い方はGeoGebra日本にあるのですが,機能が多いし,どこをどう触っていいのかわからないので,とっつきにくいです(よければ使ってみてください)。日本で流行っていないのもわかります。ただし,1時間ほど触れば簡単に使えるようになりますし,とても綺麗です。試しに二次関数の最大最小の補助教材を作ってみました。

f:id:simanezumi1989:20150615013905g:plain

問題はこれを使いこなそうとする先生が少ないことです。わざわざ苦労しなくても今のままでいい人がほとんどだからです。ただし,自分で作るのではなく,使うだけなら多くの人が利用すると思います。

 

なくてもいい問題はアプリが鍵 

Geogebraはコミュニティがあるので,そこで共有できす。ただし日本では流行っていません。日本語サイトがないことと,上にあげた「なくても授業ができる」が原因だと思います。日本語サイトはつくればいいので重大なのは「なくてもいい」問題です。これはスマートフォンとよく似ています。数年前はなくてもいいって理由から使わない人が多かったですが,今では使わない人の方が少ないです。スマートフォンが手放せない理由はアプリにあると思います。便利なアプリがあるから使うし,iphoneが流行ったのも,applewatchが今後どうなるかもアプリが鍵を握っています。

どんなアプリを作ればいいのか?

これはわかりません。どの生物が生き残るかわからないように,なにが流行るかはわかりません。だから一部の企業に任せるのではなく多種多用な人が関わる”場”の提供が必要だと思います。つまり生態系を作ることです。教科書会社だけでなく,多くの関係者が,自分のためにいいものを作ろうとすれば,自然と便利なものは出てきます。AppStoreも楽天市場も,大企業でなければできなかったことを,誰でも参加できる場を提供したことで,質のいいものを生み出し市場を活性化させました。僕は教育に関しても同じような場の提供を行いたいです。 

 

対応表

整理のため対応表を書きます。

場の提供 appstore:電子補助教材共有サイト

内容   アプリ:電子補助教

開発場所 xcode:Geogebra

 

今後の動き

ネット上で一件,Teachers Pay Teachersのようなサイトを開発したいという記事を見つけました。一度連絡をしてみて,お互いの考えを共有しサイトの実現に力を入れていきたいと思います。また,サイトを作ったとしても,初期のコンテンツをどうやって揃えるかが問題になるとおもうので,既存のサイトを参考に考えていこうと思います。この記事をみて,協力したい部分や共感した部分があればコメントください。無理な理由よりも,理想的な環境を考えて実行していければいいと思っています。